バーバリーのバッグは時代遅れ？再評価の理由と今の価値

「バーバリーのバッグは時代遅れなのだろうか…」

クローゼットに眠る一品や、購入を検討しているアイテムを前に、ふと不安を感じていませんか。

特に、バーバリーを象徴するチェック柄のバッグを持つと、今のファッションには合わないのでは、あるいは少しださい印象を与えてしまうのではと悩むこともあるかもしれません。

この記事では、バーバリーのバッグが時代遅れと言われる背景を深掘りしつつ、その一方でなぜ今もなお根強い人気を誇るのかを徹底解説します。

30年前のヴィンテージ品が持つ現在の価値から、中古市場やアウトレット、在庫処分品で賢く手に入れる方法、そして思わず欲しくなるかわいい新デザインまで、多角的にその魅力に迫ります。

また、そもそもバーバリーは高級ブランドです？といった素朴な疑問や、はどの年齢層がターゲット？という具体的な利用者層、さらには過去の日本から撤退した理由は何？、三陽商会とバーバリーの違いは何？といったブランドの歴史に関する知識まで、あなたの「知りたい」に応えます。

この記事を読めば、あなたの持つバーバリーのバッグが「時代遅れ」ではなく、むしろ現代のスタイルに輝きを加える存在であることがきっとわかるはずです。

なぜ「バーバリー バッグ 時代遅れ」と囁かれるのか

懐かしい？時代遅れと感じるデザイン

バーバリーのバッグが「時代遅れ」と見なされることがあるのは、その象徴的なデザインが特定の時代の流行と強く結びついているためです。

特に、ブランドの顔とも言えるベージュ地のチェック柄「ノバチェック」は、2000年代前半に日本で一大ブームを巻き起こしました。

このため、その時代を知る人々にとっては「一昔前に流行したもの」というノスタルジックなイメージが強く、現在のファッショントレンドとは少し距離があるように感じられることがあります。

流行が頂点を極めたアイテムほど、時が経つと「過去のもの」という印象を持たれやすいのは、ファッションの世界ではよくある現象です。

また、バーバリーが過去に日本で展開していたライセンス製品のデザインも、要因の一つとして考えられます。

これらの製品は、本国イギリスのコレクションとは異なる、日本市場向けの独自のデザインやサイズ感で作られていました。

現在のバーバリーが展開するグローバル基準の洗練されたデザインと比較すると、一部のライセンス製品には時代を感じさせる要素が含まれており、それがブランド全体のイメージとして「少し古いかも」と感じさせる一因になっているのかもしれません。

30年前のヴィンテージ品はださい？

30年前に購入したバーバリーのバッグが、果たして「ださい」のか、それとも価値ある一品なのかは、多くの人が気になるところです。

結論から言うと、状態とスタイリング次第で、むしろ非常におしゃれなアイテムとして活用できます。

まず、バーバリー製品は高品質な素材と堅牢な作りで知られています。 特にレザーやブランド独自のギャバジン素材を使用したバッグは耐久性が高く、30年という歳月を経ても適切に保管されていれば、美しい状態を保っているものが少なくありません。

この質の高さが、古い製品であってもチープに見せず、品格を保つ理由となっています。

一方で、近年のファッショントレンドでは、ヴィンテージアイテムを取り入れるスタイルが再評価されています。

あえて’90sや’00sの雰囲気を持つアイテムをコーディネートの主役やアクセントに据えるのが「今っぽい」とされる中、30年前のバーバリーバッグはまさに格好のアイテムです。

シンプルな服装に合わせることで、バッグの持つクラシックな存在感が際立ち、洗練されたヴィンテージミックススタイルが完成します。

ただし、注意点も存在します。 長期間の保管による革のひび割れ、金具の錆、カビといった劣化が見られる場合は、修理や専門のクリーニングが必要です。

そのまま使用すると、ヴィンテージ感ではなく、単に手入れの行き届いていない古いバッグという印象を与えかねません。

使用前には必ず状態を確認し、必要であればメンテナンスを行うことが、昔のバッグを輝かせるための鍵となります。

日本から撤退した理由は何？

バーバリーが2015年に日本の主要な店舗展開を一度見直した背景には、「ブランドイメージの再構築」という明確な戦略がありました。

これは「撤退」というよりは、グローバルでのブランド価値を統一するための戦略的転換と捉えるのが正確です。

その理由は、当時日本で展開されていたライセンス契約にあります。

1970年代から、日本の企業である三陽商会がバーバリーとのライセンス契約に基づき、日本市場向けの製品を企画・製造・販売していました。 これには「バーバリー・ブルーレーベル」や「バーバリー・ブラックレーベル」といった、日本独自のラインが含まれます。

これらのラインは、本国イギリスの製品（インポート品）に比べて手頃な価格帯で、日本の若者たちの体型や好みに合わせたデザインだったため、国内で絶大な人気を博しました。

しかし、この日本独自の展開が、バーバリー本社のグローバル戦略とズレを生じさせることになります。 本来、バーバリーは富裕層をターゲットとしたラグジュアリーブランドです。

日本では比較的安価なライセンス品が広く普及したことで、海外の市場から見ると「日本のバーバリーはなぜ安いのか」という疑問や、ブランドイメージの希薄化という懸念が生じていました。

そこでバーバリー本社は、全世界でブランドイメージを「高級ラグジュアリーブランド」として統一し、富裕層へのアピールを強化する方針を決定します。

この戦略の一環として、安価なライセンス品の生産を終了し、日本市場も本国が直接管理する体制へと移行しました。

これが、「バーバリーが日本から撤退した」と言われるようになった主な理由です。

三陽商会とバーバリーの違いは何？

「三陽商会が作っていたバーバリー」と「現在のバーバリー」の違いを理解することは、ブランドの価値やデザインの変遷を知る上で非常に大切です。

両者の最も大きな違いは、「企画・製造の主体」と、それに伴う「製品のコンセプト」にあります。

かつて三陽商会が展開していたバーバリー製品は、ライセンス（ブランド名を使用する権利）を得て、日本国内で企画・製造された「ライセンス品」でした。 代表的なラインに「ブルーレーベル」や「ブラックレーベル」があります。

これらは、日本の消費者、特に若者層をメインターゲットに設定していました。 そのため、デザインはトレンドを意識したものが多く、価格も本国の製品に比べて手頃な設定でした。

一方、現在日本国内の直営店や公式サイトで販売されているバーバリー製品は、英国のバーバリー本社が直接企画・製造・管理する「インポート品（正規品）」です。

こちらは全世界共通のグローバルコレクションであり、デザイン、品質、価格設定もすべて国際基準に基づいています。

両者の違いを以下の表にまとめました。スマホでも見やすいように最適化しています。

このように言うと、三陽商会がライセンス契約を終了した後、「ブルーレーベル」や「ブラックレーベル」は完全になくなったのかというと、そうではありません。

これらのブランドは「ブルーレーベル・クレストブリッジ」「ブラックレーベル・クレストブリッジ」として、三陽商会独自のブランドとして現在も展開されています。バーバリーの名は外れましたが、英国テイストを継承したデザインで人気を博しています。

そもそもバーバリーは高級ブランド？

はい、バーバリーは間違いなく世界有数の「高級ブランド（ラグジュアリーブランド）」です。

1856年にイギリスで創業して以来、160年以上の長い歴史を持ち、その品質と革新性で高い評価を確立してきました。

その地位を象徴するのが、英国王室との深い関わりです。 バーバリーは、エリザベス女王2世とチャールズ皇太子（当時）から「ロイヤルワラント（英国王室御用達）」の称号を授与されています。

これは、英国王室に商品やサービスを提供しているごく一部のブランドにのみ与えられる大変名誉ある称号であり、その品質の高さと信頼性を物語っています。

また、ブランドのアイコンであるトレンチコートは、第一次世界大戦中に英国軍の将校向けに開発されたという歴史的背景を持ち、機能性とデザイン性を両立させた革新的な製品として、今なお世界中で愛され続けています。

価格帯を見ても、その位置付けは明らかです。 バッグは数十万円、トレンチコートは30万円を超えるものが中心であり、他の多くのラグジュアリーブランドと肩を並べる価格設定となっています。

前述の通り、過去に日本で展開されていたライセンス品が比較的手頃な価格だったため、「少し頑張れば手が届くブランド」というイメージを持つ方もいるかもしれません。

しかし、それは日本市場に特化した一時的な展開であり、ブランド本来の立ち位置は、創業以来一貫して「品質、伝統、革新性を兼ね備えたトップクラスの高級ブランド」です。

バーバリーのターゲット層は？

バーバリーのターゲット層は、一言で「この世代」と限定するのが難しいほど、時代と共に多様化し、広がりを見せています。 元々のブランドイメージと、近年の戦略的な変化の両面から考える必要があります。

本来は、そのクラシックで品格のあるデザインから、経済的に余裕のある30代以上の大人の男女が主なターゲット層でした。 品質と伝統を重んじ、流行に左右されない普遍的な価値を求める層に、長年支持されてきたのです。

しかし、2018年にクリエイティブディレクターとしてリカルド・ティッシが就任して以降、ブランドは大きな変革期を迎えました。 彼は、ストリートファッションの要素を大胆に取り入れることで、ブランドイメージの若返りを図ったのです。

この結果、ロゴを前面に押し出したTシャツやスニーカー、モダンなデザインのバッグなどが次々と発表され、これまでバーバリーに馴染みのなかった10代や20代の若い世代からも注目を集めることに成功します。

以上のことから、現在のバーバリーのターゲット層は以下のように整理できます。

• コアターゲット: 普遍的な価値と品質を求める30代以上の成熟した男女

• 新規ターゲット: トレンドに敏感で、ラグジュアリーストリートを好む10代～20代の若者層

結局のところ、クラシックなラインは変わらず大人の世代に、そしてモダンで新しいラインは若い世代に、という形でターゲットを拡大しているのが現状です。 アイテムの選び方次第で、あらゆる年齢層が自分らしく楽しめるブランドへと進化を遂げていると考えられます。

今も現役！「バーバリー バッグ 時代遅れ」は誤解