バーバリーの新ロゴはダサい?男の着こなしが大きく変わる理由

「バーバリーの新しいロゴ、なんだかダサい…?」そんな声を最近よく耳にするようになりました。長年親しまれてきた重厚な騎士のマークが消え、極端にシンプルなデザインになったことで、従来のバーバリーが持つイメージとのギャップに戸惑う方も少なくないでしょう。

この記事では、なぜ「バーバリー 新ロゴ ダサい」という意見が出るのか、その真相を徹底的に解説します。ブランドのロゴが辿ってきた歴代の変遷や、大きな話題となったロゴ TBのデザインに込められた意図、そしてロゴの新旧比較を通じて、それぞれの魅力と役割を明らかにします。

さらに、一部で囁かれる「人気ない」あるいは「おばさん」といったイメージの正体を探り、特に男のファッションにおいて、この新しいロゴが「男 ダサい」という印象を回避し、いかに現代のスタイルにマッチするのかを具体的にご紹介します。最後まで読めば、新ロゴに対する見方がきっと変わるはずです。

この記事でわかること

  • 新旧ロゴの違いとそれぞれの着こなしへの影響
  • 「ダサい」「人気ない」と言われるイメージの本当の理由
  • 男性がおしゃれに着こなすためのアイテム選びのコツ
  • ロゴ変更に隠されたバーバリーのブランド戦略
目次

「バーバリー の新ロゴ はダサい」論争の真相を解説

  • ロゴ 歴代の変遷に見るブランド戦略の変化
  • ロゴ 新旧比較でわかる主張の強さと役割
  • 伝統の象徴である騎士のマークが持つ価値
  • 新しいロゴ TBがもたらす現代的な魅力
  • 人気ないという評判はロゴが原因ではない

ロゴ 歴代の変遷に見るブランド戦略の変化

革のある時間-イメージ

バーバリーのロゴデザインの変遷は、単なるデザインの変更ではなく、その時代ごとのブランド戦略を色濃く反映しています。これまでの歴史を紐解くことで、今回のロゴ変更が何を意図しているのかが見えてきます。

1901年~:騎士のマークの誕生とブランドの確立

ブランドの象徴として長く愛された「エクエストリアン・ナイト(馬上の騎士)」のロゴは1901年に誕生しました。この時代、バーバリーは革新的な素材であったギャバジンを開発し、トレンチコートの原型を作るなど、機能性と品質で評価を高めていました。威厳ある騎士のマークは、その品質と英国ブランドとしての誇りを力強く象徴する役割を果たしていたのです。

1968年~1999年:モダナイズと大衆化への歩み

時代が進むにつれて、ロゴは少しずつ簡素化されていきます。特に1968年の変更では、騎士のマークが小さくなり、ブランド名がより強調されるデザインになりました。これは、ブランドがより広い層へアピールし、モダンなファッションブランドとしての認知度を高めようとする戦略の表れと言えます。

2018年~:デジタル時代への大胆な適応

そして2018年、リカルド・ティッシの就任と共に行われたロゴ刷新は、これまでの歴史の中で最も大胆な変更でした。騎士のマークを廃し、極めてシンプルなサンセリフ体のフォントに変更した最大の理由は、デジタル時代への適応です。スマートフォンやSNSの小さなアイコン上でもはっきりと認識できる視認性の高さは、現代のマーケティング戦略において不可欠な要素です。この変更は、伝統に固執するのではなく、未来を見据えて変化を恐れないというバーバリーの強い意志を示しています。

ロゴ変遷のポイント

ロゴの歴史は、バーバリーが常に時代の変化を読み、自らを変革させてきた証です。今回のシンプル化も、デジタル社会で勝ち抜くための必然的な戦略的判断だったと言えるでしょう。

ゆず

私自身、昔ながらの騎士マークのコートも持っていますが、特別な日に着る『一張羅』という感覚です。一方で、普段使いのTシャツやキャップは断然シンプルな新ロゴ派。結局、どちらが良いというより、シーンによって使い分けるのが一番賢い付き合い方かもしれませんね。

ロゴ 新旧比較でわかる主張の強さと役割

革のある時間-イメージ

バーバリーの新旧ロゴは、どちらが良い・悪いという単純な話ではなく、それぞれが持つデザインの「主張の強さ」と、ファッションにおける「役割」が全く異なります。この違いを理解することが、新ロゴの魅力を知る第一歩となります。

旧ロゴは、その装飾的なデザインから放たれる「一点豪華主義」の役割を担っていました。一方、新ロゴは、そのシンプルさから「全体の調和」を重視する役割を持っています。それぞれの特徴を以下の表にまとめました。

項目旧ロゴ(~2018年)新ロゴ(2018年~)
デザイン装飾的なセリフ体、騎士マークシンプルなサンセリフ体、TBモノグラム
与える印象伝統、重厚感、格式高いモダン、ミニマル、クリーン
得意な着こなしコーディネートの主役、一点投入全体の調和、さりげない演出
相性の良いアイテムトレンチコート、ウール製品、マフラーTシャツ、スウェット、キャップ、スニーカー

このように見ると、旧ロゴは「これぞバーバリー」という存在感を放ち、アイテム自体が主役になる力を持っていました。しかし、その主張の強さゆえに、コーディネートが難しくなるという側面もあったのです。

対して新ロゴは、どんなスタイルにも自然に溶け込むのが最大の強みです。主役の座を他のアイテムに譲りつつ、さりげなくブランドの品格を添える。これは、着回しやすさを重視する現代のファッションにおいて、非常に重要な要素と言えるでしょう。

伝統の象徴である騎士のマークが持つ価値

革のある時間-イメージ

2018年のロゴ変更で姿を消した「エクエストリアン・ナイト(馬上の騎士)」は、単なる飾りではありませんでした。このマークには、バーバリーが100年以上にわたって築き上げてきたブランドの理念と誇りが凝縮されています。

この騎士のマークが持つ深い意味を知ることで、なぜ長年のファンがその消失を惜しむのかが理解できます。主に、以下の4つの要素から構成されていました。

エクエストリアン・ナイトに込められた意味

  • 騎士 (Knight): 「名誉」や「高潔さ」を象徴しています。常に正々堂々としたものづくりをするというブランドの姿勢を表します。
  • 槍 (Lance): 「改革」や「革新」の象徴。常に新しい技術やデザインに挑戦し続ける精神を意味します。
  • 盾 (Shield): 「防護」を象徴します。バーバリーの原点である、悪天候から身体を守る衣類としての機能性を表しています。
  • 旗の文字 (Prorsum): ラテン語で「前進」を意味します。決して過去の栄光に満足せず、未来へ向かって進み続けるという強い意志を示します。

つまり、この騎士のマークは、「伝統を守りながらも(防護)、常に前進と革新を続ける(前進・改革)高潔なブランド(名誉)」という、バーバリーのアイデンティティそのものだったのです。この重厚なストーリー性が、旧ロゴのアイテムに特別な価値と安心感を与えていたことは間違いありません。

新しいロゴ TBがもたらす現代的な魅力

革のある時間-イメージ

騎士のマークに代わる新しいブランドの顔として登場したのが、創業者トーマス・バーバリーのイニシャルを組み合わせた「TBモノグラム」です。このロゴは、一見すると単なるアルファベットの組み合わせですが、ここにもまた現代的なブランド戦略が隠されています。

創業者への敬意とブランドの再定義

TBモノグラムは、伝説的なグラフィックデザイナーであるピーター・サヴィル氏と、当時のクリエイティブディレクター、リカルド・ティッシ氏によって生み出されました。ブランドの原点である創業者トーマス・バーバリー(Thomas Burberry)に立ち返ることで、ブランドの歴史に敬意を払いつつ、新しい時代に向けてアイデンティティを再定義するという狙いがあります。

SNS時代における視覚的インパクト

もう一つの大きな魅力は、その視覚的なインパクトと汎用性の高さです。ルイ・ヴィトンやグッチのモノグラムのように、TBロゴは繰り返しパターンとして使用することで、一目でバーバリー製品だと認識させることができます。これは、画像や動画がコミュニケーションの中心であるSNS時代において、非常に強力な武器となります。

騎士のマークが持つ複雑なストーリー性を理解するにはある程度の知識が必要でした。しかし、TBロゴはより直感的で分かりやすい。SNS世代の若者にとっては、このキャッチーさが逆に新鮮で魅力的に映っているのかもしれませんね。

言ってしまえば、TBロゴは伝統の重みから解放された、より軽やかでモダンなブランドの象徴なのです。このロゴを配したアイテムは、クラシックなバーバリーのイメージを良い意味で裏切り、ストリートファッションとも高い親和性を見せています。

人気がないという評判はロゴが原因ではない

革のある時間-イメージ

「ロゴが変わってからバーバリーは人気がなくなった」という声を耳にすることがありますが、これは正確な情報ではありません。むしろ、ロゴ変更はブランドに新たな活気をもたらしました。

確かに、ロゴ変更直後は、伝統的なデザインを愛する長年のファンからの反発や戸惑いの声があったのは事実です。しかし、その一方で、これまでバーバリーに興味のなかった若い世代や新しい顧客層からの注目度が飛躍的に高まりました。

実際、リカルド・ティッシが手がけた新しいコレクションやTBロゴを大胆に用いたアイテムは、世界中のファッショニスタやセレブリティに愛用され、ブランドの売上にも大きく貢献した時期があります。つまり、「人気ない」という評判は、ロゴ変更に対する一部の否定的な意見が誇張されて広まった、ブランドイメージの過渡期に生じた誤解と言えるでしょう。

ロゴの簡略化はハイブランド全体の潮流

そもそも、2010年代後半から、サンローラン、セリーヌ、バレンシアガなど、多くのラグッシャリーブランドが同様にロゴをシンプルなサンセリフ体に刷新しています。これは、デジタルメディアでの視認性を高め、より幅広い層にアピールするための世界的な潮流であり、バーバリーだけが特殊な動きをしたわけではないのです。

これらの理由から、「人気ない」という評判はロゴそのものが原因ではなく、ブランドの大きな変革に対する一時的な反応であったと考えるのが自然です。

バーバリー の新ロゴ はダサいというイメージの正体

  • おばさんっぽいと言われる本当の理由
  • チェック柄が作った固定イメージを払拭
  • 男の日常着に馴染む新ロゴのミニマルさ
  • 男 ダサいを避ける失敗しない選び方のコツ
  • バーバリー 新ロゴ ダサいという評価は早計

おばさんっぽいと言われる本当の理由

革のある時間-イメージ

「バーバリー=おばさんっぽい」というイメージ、これは残念ながら一部で根強く存在する意見です。しかし、その原因を紐解いていくと、ロゴデザインではなく、全く別の要因が大きく影響していることがわかります。

結論から言えば、そのイメージの元凶は、日本でかつて大流行した「バーバリーチェック」の特定のアイテムとその着こなしにあります。

三陽商会ライセンス時代の影響

1990年代から2000年代にかけて、日本ではライセンス契約を結んでいた三陽商会によって、日本市場向けのバーバリー製品が数多く展開されました。特に、ベージュのチェック柄のマフラーやハンドバッグは、一種の社会現象となるほどの大ブームを巻き起こしたのです。

多くの人がそのアイテムを所有し、当時の流行スタイルで身につけていました。そのため、「バーバリーチェック=あの頃に流行ったもの」という記憶が特定の世代に強く刷り込まれてしまい、時間が経った今、その記憶が「少し古い」「おばさん世代のブランド」というイメージに繋がってしまっているのです。

アイテムではなく「過去の流行」がイメージの源泉

重要なのは、バーバリーのアイテム自体が「おばさんっぽい」わけではない、ということです。あくまで、過去の特定の流行スタイルが、現在の視点から見て古く感じさせてしまう、というのが実情です。これは、どんなブランドでも起こりうることと言えます。

ゆず

若い頃はロゴが目立つ服ばかり選んで『ブランド着てます!』感を出すのが格好いいと思っていました…。でも結局、長く愛用しているのは、素材が良くてシルエットが綺麗な無地のアイテムばかり。バーバリーのような一流ブランドこそ、ロゴのない部分に真価が隠れていると、今になって実感します。

チェック柄が作った固定イメージを払拭

革のある時間-イメージ

前述の通り、「おばさんっぽい」という固定イメージの原因がチェック柄にあるとすれば、現在のバーバリーはそのイメージを払拭するために、巧みな戦略を打ち出しています。

現在のクリエイティブチームは、ブランドのDNAであるチェック柄をただ否定するのではなく、「モダンに再解釈」することで、全く新しい価値を与えようとしているのです。

新しいチェック柄の表現方法

具体的には、以下のようなアプローチでチェック柄のイメージを刷新しています。

  • カラーバリエーションの多様化:伝統的なベージュだけでなく、モノトーンや鮮やかなカラーのチェック柄を展開し、より現代的で若々しい印象を与えています。
  • 部分的な使用:コートの裏地やバッグの側面など、チェック柄をあえて部分的に使用することで、主張しすぎない洗練されたアクセントとして機能させています。
  • パターンの拡大・縮小:チェックのパターンを極端に大きくしたり、逆に細かくしたりすることで、クラシックな柄に遊び心を加え、アートのような印象に昇華させています。

このように、バーバリーはチェック柄という強力なアイコンを大切にしながらも、その見せ方を常にアップデートし続けています。シンプルな新ロゴのアイテムと、モダンに再解釈されたチェック柄の小物を組み合わせることで、かつての固定イメージとは無縁の、洗練されたスタイルを完成させることができるのです。

男の日常着に馴染む新ロゴのミニマルさ

革のある時間-イメージ

さて、ここからは特に男性のファッションに焦点を当ててみましょう。「バーバリーの新ロゴは、実は男性の日常着にこそ最高のパフォーマンスを発揮する」と言っても過言ではありません。

その理由は、新ロゴが持つ究極のミニマルさ(最小限主義)」にあります。多くの男性は、過度な装飾やブランドの強い主張を好まない傾向があります。旧ロゴの騎士マークは、その格式高さゆえに、カジュアルな服装から浮いてしまうことがありました。

しかし、新しいサンセリフ体のロゴは、どんなアイテムにも自然に溶け込みます。例えば、

  • 無地のTシャツやスウェットの胸元にある小さなロゴ
  • シンプルなキャップに刺繍されたブランド名
  • スニーカーのかかと部分にさりげなく入ったロゴ

これらのアイテムは、ブランドを前面に押し出すことなく「わかる人にはわかる」という、絶妙な高級感とセンスの良さを演出してくれます。主張が少ないからこそ、コーディネートの邪魔をせず、全体の質感を静かに格上げしてくれるのです。

新ロゴが男性にもたらすメリット

新ロゴは、「さりげなさ」「汎用性の高さ」「悪目立ちしない」という、男性がファッションに求める三つの要素を完璧に満たしています。これこそが、新ロゴが「ダサい」どころか、男性にとって非常に使いやすいデザインである最大の理由です。

男 ダサいを避ける失敗しない選び方のコツ

革のある時間-イメージ

新しいロゴの魅力がわかったところで、最後に男性がバーバリーのアイテムを選ぶ際に「ダサい」と思われないための、具体的なコツを3つご紹介します。このポイントを押さえれば、誰でも洗練された着こなしが可能です。

1. まずは「素材」と「シルエット」を最優先する

最も重要なのは、ロゴのデザインに頼るのではなく、服そのものの質で選ぶことです。バーバリーは世界最高峰のメゾンであり、ロゴがない無地のアイテムであっても、その素材の良さや計算され尽くしたシルエットは一級品です。まずは上質なコットンを使ったTシャツやシャツ、美しいラインのコートなど、シンプルで質の高いアイテムから試してみてください。本質的な価値がそこにあります。

2. ロゴは「ワンポイント」で控えめに

ロゴが入ったアイテムを選ぶ際は、前述の通り、胸元や袖口などに小さくロゴが配された「ワンポイントデザイン」がおすすめです。ブランドロゴはあくまで脇役として捉えることで、嫌味なく、品の良いスタイルが完成します。全身をロゴアイテムで固めるのは、避けた方が賢明です。

3. TBモノグラムは「小物」から取り入れる

新しいTBモノグラムのパターンは、インパクトが強いため、洋服で取り入れるのはやや上級者向けです。初心者は、まず財布やカードケース、キーホルダーといった革小物から取り入れるのが良いでしょう。日常的に使う小物でさりげなくトレンド感を演出するのは、非常におしゃれなテクニックです。

結局のところ、ブランドに着られるのではなく、ブランドをいかに自分らしく着こなすかが重要なんですね。ロゴはあくまで、自分のスタイルを格上げするための一つの要素と考えるのが、失敗しない秘訣と言えそうです。

バーバリー 新ロゴ ダサいという評価は早計

  • バーバリーの新ロゴがダサいという評価は一部の声に過ぎない
  • ロゴのシンプル化はデジタル時代の視認性を高める戦略的判断
  • ロゴの変遷はブランドが常に時代に合わせて変化してきた証
  • 旧ロゴは主張が強く一点豪華主義の着こなしに向いている
  • 新ロゴは主張が弱く様々な服と調和しやすいため着回し力が高い
  • 伝統の象徴である騎士のマークはブランドの理念そのものを表していた
  • 騎士や槍には名誉・改革・防護・前進といった深い意味が込められている
  • 新しいTBロゴは創業者への敬意と現代性を融合させた新しい象徴
  • 人気ないとの評判は過渡期の誤解であり実際には新たな顧客層を獲得
  • おばさんっぽいイメージの元凶はロゴではなく過去に流行したチェック柄
  • かつてのライセンス品の大流行が特定の世代のブランドという固定観念を作った
  • 現在のバーバリーはチェック柄をモダンに再解釈しイメージを刷新している
  • 新ロゴの究極のシンプルさは特に男性の日常的なファッションに馴染みやすい
  • 失敗しない選び方のコツは素材とシルエットを最優先すること
  • 「ダサい」という評価は早計でありむしろ日常で使いやすいのが新ロゴの魅力
ゆず

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。ロゴ一つとっても、これだけ深い歴史と戦略があるのがバーバリーの面白いところです。『ダサい』という一言で片付けずに、今の自分に合ったアイテムをぜひ探してみてください。きっと、新しいバーバリーの魅力に出会えるはずですよ

この記事は、バーバリー公式サイトVOGUE JAPANDesign Museumの発信情報を参考にし、当サイトのコンテンツ制作ポリシーに則り作成しています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次