レザーシートの色を変えたい、または色褪せを補修したいと考えたとき、「レザーシート染めq」と検索する方も多いのではないでしょうか。 市販の染めQが使えば、DIYでも手軽にレザーシートを塗装できます。
この記事では、レザーシートの塗装DIYに必要な道具や、染めQの正しい使い方について詳しく解説します。スプレーだけでなく、筆塗りや染めQペンを活用する方法、布製シートへの適用についても紹介します。
また、染めQをホームセンターで購入する際のポイントや、色見本を参考にした色選びのコツなど、初心者でも失敗しにくい情報をまとめています。
レザーシートの仕上がりを長くさせるためのメンテナンス方法や、壊れやすいためのコツも解説するので、DIYで塗装を考えている方法はぜひ参考にしてみてください。
この記事のポイント
- レザーシートを染めQで塗装するためのDIY手順と必要な道具がわかる
- 染めQの使い方や筆塗り・ペンを使った補修方法がわかる
- 塗装後に剥がれを防ぐためのポイントやメンテナンス方法がわかる
- ホームセンターでの染めQの購入方法や色見本を活用した色選びのコツがわかる
レザーシートを染めQで塗装する方法
- レザーシート塗装のDIYに必要なもの
- 染めQの使い方と注意点について
- ホームセンターで買えるのか?
- 染めQの色を見本で色を選ぶポイント
- 布に使う場合のコツとテクニック
- ペンとスプレーの違いを確認
レザーシートの塗装DIYで必要なもの
レザーシートを染めQで塗装する際には、まず入念な準備が求められます。適切な下準備を行うことで、塗装の仕上がりや耐久性が大幅に向上するため、しっかりとした準備を心掛けることが重要です。
必要なものとしては、染めQスプレー、脱脂用のクリーナー、マスキングテープ、サンドペーパー(細かい目のもの)、保護手袋、塗装後の仕上げ剤、適切な換気ができる環境などが挙げられます。さらに、作業を行う場所の選定も大切です。
屋内で作業する場合は、塗料の飛散を防ぐために新聞紙やビニールシートで床や周囲を覆うようにしましょう。屋外で作業する場合は、風が強くない日を選び、直射日光が当たりすぎる場所は避けるのが理想です。
特に重要なのが、塗装前の下処理です。レザーシートの表面には皮脂や汚れが付着していることが多く、それらをしっかりと落とさなければ、染めQの塗料がうまく密着しません。
市販の脱脂剤を使用するか、アルコールを含んだクリーナーで拭き取るのが効果的です。また、表面に傷やひび割れがある場合は、サンドペーパーで軽く削り、表面を滑らかに整えることも必要です。
さらに、劣化が進んでいるシートには補修剤を使用し、できるだけ均一な状態にしてから塗装作業に入ると、より美しい仕上がりになります。
次に、塗装作業に取り掛かる前に、シートの不要な部分に塗料が付着しないようにマスキングを施します。
特に縫い目やプラスチック部分、金属部品には塗料がつかないようにしっかりと保護しましょう。また、塗装時にはスプレーの吹き付け距離を一定に保ち、ムラが出ないようにすることも重要です。
スプレーを使う際には、軽く数回に分けて吹き付け、焦らずにじっくりと作業を進めることが大切です。
こうした準備をしっかりと行うことで、DIYであってもプロ並みの仕上がりに近づけることが可能になります。特に初めて塗装を行う場合は、事前に不要な布やシートの端切れなどで試し塗りを行い、スプレーの感覚を掴んでおくと本番での失敗を防ぐことができます。
理想的な仕上がりを実現するためには、入念な準備と丁寧な作業が不可欠です。
染めQの使い方と注意点について
染めQを使用する際には、いくつかの基本的な手順を押さえておく必要があります。まず、スプレー缶をよく振り、内部の塗料が均一に混ざるようにします。
この工程は、塗料の成分が沈殿している可能性があるため必須であり、しっかりと振ることでスムーズな吹き付けが可能になります。理想的には、使用前に1分以上振るのがベストです。
次に、シート表面に薄く均等に吹きかけていきます。一気に厚く塗ろうとすると、塗料がダマになったり、塗膜にムラが生じてしまうため、複数回に分けて薄く重ね塗りするのが最適です。この際、吹き付ける距離も重要で、適切な距離(約15〜20cm)を保ちながら、一定のスピードで塗布することが均一な仕上がりにつながります。
さらに、スプレーを往復させながら動かし、同じ場所に過剰に塗料がかからないようにするのがポイントです。
また、作業中は必ず換気を行いましょう。染めQはスプレー式のため、微細な粒子が空気中に拡散しやすく、吸い込むと健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
屋外での作業が理想的ですが、屋内で作業を行う場合は必ず窓を開け、空気の流れを作ることが大切です。さらに、防塵マスクやゴーグルを着用することで、より安全に作業を進めることができます。
特に、風が強い日や湿度が高い日は、塗装の仕上がりに影響を与えるため、天候を考慮することも重要です。
仕上げに関しては、塗装後は完全に乾燥するまで触らないようにし、最低24時間以上の乾燥時間を確保しましょう。
乾燥が不十分な状態で使用すると、塗料が剥がれやすくなる原因になります。特に寒冷地や湿度が高い環境では、乾燥時間が通常よりも長くなるため、可能であれば48時間以上放置することをおすすめします。
また、乾燥後は保護剤を使用することで、塗装面の耐久性を向上させることができます。
ホームセンターで買えるのか?
染めQは、多くのホームセンターやオンラインショップで購入可能です。特に大型のホームセンターでは、DIYコーナーに染めQの専用コーナーが設けられていることもあります。
ただし、店舗によっては品揃えが異なり、特定のカラーや容量が取り扱われていないこともあるため、事前に在庫を確認することが重要です。
特に人気のあるカラーはすぐに売り切れてしまうことがあるため、早めの購入をおすすめします。
一方、オンラインショップでは、幅広いカラー展開が用意されており、希望する色が見つかりやすいというメリットがあります。
また、実際に使用した人のレビューや口コミを参考にしながら選ぶことができるため、より適した製品を選ぶことが可能です。さらに、通販サイトでは定期的に割引やセールが行われることもあるため、まとめ買いをすることでコストを抑えることもできます。
ただし、オンラインで購入する際には、色見本と実際の色合いが若干異なることがあるため、公式サイトや他の購入者の写真をチェックしながら慎重に選ぶとよいでしょう。
また、染めQにはさまざまな種類があり、用途に応じて選ぶ必要があります。例えば、一般的なレザーシートの塗装には「染めQエアゾール」が適していますが、大きな面積を塗る場合は「染めQ原色」をガン吹きするのも一つの方法です。
特に、車の内装全体を塗り替える場合には、ガン吹きによる均一な仕上がりが求められるため、「染めQ原色」を使用するとムラが出にくくなります。
さらに、細かい部分の補修には「染めQペン」が便利で、小さな傷や色剥がれをピンポイントで修正できるため、用途に応じて製品を使い分けることが大切です。
事前にどのタイプが最適かを調べてから購入すると、失敗を防ぐことができます。また、初めて染めQを使う場合は、いきなり本番で塗装を始めるのではなく、試し塗りをしてスプレーの感覚を掴むことをおすすめします。
特に、レザー素材によっては染料の吸収率が異なるため、不要な革や布で試してみると、本番の仕上がりがより理想的なものになります。
染めQの色を見本で色を選ぶポイント
染めQを使用する際に、適切な色を選ぶことは非常に重要です。レザーシートの元の色に近いものを選ばなければ、仕上がりが不自然になってしまう可能性があります。
染めQの公式サイトやホームセンターでは、色見本を参考にして購入することができますが、選択には慎重さが求められます。
ただし、染めQの色見本は実際の仕上がりと若干異なることがあります。
特に、画面上で確認するデジタル色見本は、照明やモニターの設定によって色が異なって見えるため、可能であれば実物の色見本を確認してから購入するのが理想的です。ホームセンターなどの実店舗で、直接スプレーの色味をチェックできる場合は、実際に手に取って確認しましょう。
また、塗料の種類によっては乾燥後に色が若干変化することがあるため、その点も考慮する必要があります。
さらに、色選びの際には、シート全体のトーンや室内のインテリアとの調和も考慮しましょう。
例えば、車のインテリアがブラック系なら、ブラックやダークグレーが馴染みやすいですが、アイボリーやベージュのシートにブラックを塗ると極端なコントラストが生じて違和感が出ることがあります。
逆に、明るい色を選ぶ場合は、何度も重ね塗りする必要があり、その分手間がかかる点を考慮しなければなりません。
黒や濃い茶色などの暗い色はカバー力が高く、少ない回数で塗装できるメリットがあります。一方で、白やベージュ系の明るい色は、下地の色が透けやすいため、何度も塗り重ねる必要があります。特に、元の色が濃い場合は、下地処理をしっかり行わないと色ムラが出る可能性があります。
明るい色を使用する場合は、下地として一度ホワイト系の塗料を塗布し、その上から希望の色を重ねることで、より均一な発色が得られます。
また、同じ色でも光沢のある仕上がりとマットな仕上がりでは印象が異なるため、どちらが適しているかも考慮する必要があります。
例えば、光沢仕上げの塗料は高級感を演出できますが、指紋や汚れが目立ちやすいというデメリットがあります。マット仕上げの塗料は落ち着いた印象になりますが、摩擦による色落ちが起こりやすいこともあるため、使用環境を考慮して選びましょう。
理想的な仕上がりを実現するためには、できるだけ小さい範囲で試し塗りを行い、実際の色味を確認するのがベストです。
試し塗りは、シートの目立たない部分や不要なレザー素材で行い、乾燥後の発色を確かめるのが良いでしょう。また、周囲の光源によって色の見え方が変わるため、異なる照明環境でチェックすることも重要です。
布に使う場合のコツとテクニック
染めQはレザーシートだけでなく、布製のシートにも使用可能ですが、いくつか注意点があります。
まず、布地の吸収率が高いため、一度に大量の塗料を吸い込んでしまうことがあります。そのため、スプレーする際は一度に塗りすぎず、何度かに分けて少しずつ吹き付けるのがポイントです。
特に布地はレザーよりも塗料を吸収しやすく、適切な吹き付け方をしないと、シミになったり、硬くなってしまうリスクがあります。そのため、軽く吹き付けながら、均一に色を広げていくことが重要です。
また、布製の素材に染めQを使う場合、ムラが出やすくなるため、均等に塗布する工夫が必要です。
スプレーする際は一定の距離を保ち、円を描くように塗ることでムラを防ぐことができます。スプレーを近づけすぎると、特定の部分に塗料が集中してしまい、ムラやダマができやすくなるため、少し遠めから全体に薄く吹き付けるのがベストです。
さらに、一度に色を完全に定着させようとせず、何度も重ね塗りをすることで、より自然で美しい仕上がりになります。
さらに、塗装後は乾燥時間を十分に取ることが重要です。布地は塗料を深く吸収するため、レザーよりも乾燥に時間がかかります。
最低でも24時間、できれば48時間程度はしっかり乾燥させることで、定着が安定し、色ムラや剥がれを防ぐことができます。乾燥中は、直射日光を避け、風通しの良い場所で自然乾燥させるのが理想的です。
加えて、乾燥後に軽くブラッシングをすることで、布の柔らかさを保ちつつ、塗料の均一な仕上がりを実現することができます。
最後に、染めQで布を塗装する際は、仕上がりの確認も大切です。特に座席やひじ掛けなどの頻繁に触れる部分は、時間が経つと色落ちがしやすくなるため、定期的にチェックし、必要に応じて軽く重ね塗りをすることで、長期間きれいな状態を維持できます。
ペンとスプレーの違いを確認
染めQにはスプレータイプだけでなく、ペンタイプも販売されています。それぞれに特徴があり、用途に応じて使い分けることで、より細かい補修や塗装が可能になります。
スプレータイプは広範囲を均一に塗るのに適しており、特に大きな面積の塗装に向いています。例えば、レザーシート全体の色替えや、広範囲の補修を行う場合にはスプレータイプが最適です。
スプレータイプは噴霧範囲が広いため、短時間で作業が完了し、塗料が均一に広がるメリットがあります。
ただし、細かい部分への塗布が難しく、スプレーの勢いによって余計な箇所に塗料が付着するリスクがあるため、マスキングや養生をしっかり行う必要があります。
一方、染めQペンは細かい部分の修正や、小さな傷の補修に最適です。
例えば、ステッチ部分や部分的な色落ちの補修にはペンが便利ですが、シート全体を塗装するには向いていません。
ペンタイプは塗料の量を細かく調整できるため、失敗しにくく、特定の部分にピンポイントで塗ることができます。特に、スプレータイプではカバーしにくい細かい傷や色剥がれの補修に適しており、補修したい部分だけを的確に塗ることが可能です。
さらに、ペンタイプは手軽に持ち運びができ、使用後のメンテナンスも簡単です。例えば、日常的な摩耗による小さな傷を補修する場合、ペンタイプなら手軽に使えて、作業後の後片付けもほとんど必要ありません。
しかし、大きな面積を塗装するには時間がかかり、仕上がりの均一性もスプレータイプに比べると劣るため、用途に応じた適切な選択が求められます。
また、スプレーとペンを併用することで、より完璧な仕上がりを目指すこともできます。例えば、シート全体をスプレーで塗装し、細かい部分の修正やタッチアップにペンを使うことで、ムラのない美しい仕上がりが可能になります。
このように、染めQのスプレーとペンは、それぞれの特性を活かして使い分けることで、最大限の効果を発揮することができるのです。
染めQは剥がれる?長持ちさせるコツ
-
染めQの塗装が剥がれる原因と対策
- 筆塗りは可能?成功の秘訣
- 塗装後のメンテナンス方法
- 重ね塗りする時のポイント
- DIYで失敗しない染めQの選択
染めQの塗装が剥がれる原因と対策
染めQで塗装した後に剥がれてしまう原因はいくつかあります。まず、塗装前の下処理が不十分な場合、塗料がしっかりと密着せず、すぐに剥がれてしまうことがあります。
特にレザーシートの表面には皮脂やホコリ、ワックスの残留物が付着していることが多く、これらが塗料の定着を妨げる要因になります。塗装前には必ず脱脂作業を行い、専用クリーナーを使用して表面の汚れを徹底的に除去しましょう。
また、厚塗りをすると塗膜がひび割れしやすくなり、結果的に剥がれやすくなることもあります。
特に、一度に厚く吹き付けると、表面が乾燥しても内部の塗料が乾燥しきれず、柔らかいままとなってしまい、耐久性が大きく低下する原因となります。これを防ぐためには、薄く何度も重ね塗りをし、しっかりと乾燥させながら仕上げることが重要です。
さらに、塗装後の乾燥時間を十分に確保することも、染めQを長持ちさせるための重要なポイントです。
最低でも24時間、可能であれば48時間以上の乾燥時間を設けることで、塗料がしっかりと硬化し、剥がれにくくなります。特に湿度が高い環境では乾燥時間が通常よりも長くなるため、風通しの良い場所で乾燥させることが望ましいです。
また、使用環境によっても剥がれやすさが変わります。例えば、シートに頻繁に摩擦が加わると塗膜が傷つきやすくなるため、保護剤を使用することで耐久性を向上させることができます。さらに、直射日光が当たりやすい車内では、紫外線の影響で塗膜が劣化しやすいため、UVカットスプレーなどを併用するとより長持ちします。
最後に、塗装後の定期的なメンテナンスも大切です。塗膜が薄くなったり、剥がれが始まった場合には、早めに補修を行うことで、より長期間にわたり美しい状態を維持することができます。
筆塗りは可能なのか?成功の秘訣
染めQは基本的にスプレータイプとして使用される塗料ですが、筆塗りでの使用も可能です。ただし、筆塗りの場合はスプレー塗装とは異なるアプローチが求められ、いくつかのポイントを押さえることで、より均一で美しい仕上がりを実現できます。
まず、筆塗りをする場合は、塗料を適切に薄めることが重要です。染めQはもともとスプレー用に調整された塗料のため、そのまま筆で塗ると粘度が高く、ムラになりやすいです。専用の薄め液や適切な溶剤を使用し、塗料を少しずつ調整しながら塗ることで、なめらかな塗膜を形成できます。
次に、使用する筆の選び方も重要です。細かい部分の補修には、毛先が細くコシのある筆を使用することで、細部まで丁寧に塗ることができます。
広い面を塗る場合は、平筆やスポンジブラシを使うと、ムラのない仕上がりが得やすくなります。また、筆塗りをする際は、一度に厚く塗らずに薄く塗り重ねることが重要です。染めQの特性上、薄い層を何度も重ねることで、剥がれにくく均一な塗膜を作ることができます。
乾燥時間の確保も重要な要素です。筆塗りした後は、最低でも24時間以上の乾燥時間を設けることで、しっかりとした定着が可能になります。
さらに、表面を触る前に完全に乾いていることを確認することで、塗膜の剥がれやムラを防ぐことができます。
筆塗りは、スプレー塗装に比べて時間がかかるものの、細かい部分の補修や小さな面積を塗装する際には有効な手段です。
スプレーと組み合わせて使用することで、より完璧な仕上がりを目指すことができます。
塗装後のメンテナンス方法
染めQで塗装した後のメンテナンスを適切に行うことで、塗膜の持ちを良くし、美しい仕上がりを長期間維持することができます。染めQで塗装した表面は、特に摩擦や湿気、紫外線によるダメージを受けやすいため、定期的なケアが必要です。
まず、日常のメンテナンスとして、柔らかい布でホコリや汚れを優しく拭き取ることが大切です。
強くこすったり、硬いブラシでゴシゴシ洗うと、塗膜が剥がれる原因になります。汚れがひどい場合は、中性洗剤を薄めたぬるま湯を使用し、やさしく拭き取るのが理想的です。
また、洗浄後はしっかりと乾燥させることで、塗装面へのダメージを最小限に抑えることができます。
さらに、紫外線の影響を抑えるために、UVカットスプレーやレザー専用の保護クリームを使用すると、塗膜の劣化を防ぐことができます。
特に車内のシートは直射日光にさらされやすいため、シートカバーをかけるなどの対策も有効です。
車外に駐車することが多い場合は、サンシェードを活用し、紫外線の直接的な影響を軽減することが望ましいです。
染めQの塗装面は時間が経つと摩耗してくることがあります。摩耗が目立つ部分には、軽く再塗装することで美しい仕上がりをキープできます。
再塗装の際は、表面のホコリや油分を拭き取った後、薄く塗り重ねるようにすると、より自然な仕上がりになります。特に、日常的に摩擦が発生する座面や肘掛け部分は劣化が早いため、定期的にチェックし、摩耗が目立ち始めたら速やかに対処することが重要です。
また、塗装後の耐久性を高めるためには、保護剤を定期的に塗布するのもおすすめです。特に使用頻度の高い部分は月に1回程度のメンテナンスを行うことで、塗膜の寿命を延ばすことができます。
さらに、定期的に仕上げ剤を塗布することで、光沢を維持し、見た目の美しさを保つことができます。
もう一つの重要なポイントは、温度変化や湿度による影響を考慮することです。
例えば、冬場の低温や夏場の高温によって塗装面が膨張・収縮する可能性があり、これがひび割れや剥がれの原因となることがあります。特に、寒冷地に住んでいる場合は、塗装面が極端に乾燥しないように定期的に保湿剤を使うことも効果的です。
最後に、染めQで塗装したシートをできるだけ長く美しく保つためには、正しい座り方や取り扱いにも気を付けることが大切です。
例えば、シートの上に鋭利な物を置かない、極端に強い摩擦をかけない、過度な圧力を加えないなどの配慮が必要です。これらのメンテナンスを丁寧に行うことで、塗装後の美しさを長期間維持することが可能になります
重ね塗りする時のポイント
染めQを重ね塗りすることで、より均一で耐久性の高い仕上がりを実現できます。ただし、適切な方法で行わないと、ムラができたり塗膜が剥がれやすくなる可能性があるため、いくつかのポイントを押さえることが重要です。
まず、最初の塗装が完全に乾燥したことを確認してから重ね塗りを行うことが大切です。乾燥が不十分な状態で塗り重ねると、下地の塗料と混ざってムラができやすくなります。
最低でも24時間、可能であれば48時間は乾燥時間を確保しましょう。特に湿度の高い環境では乾燥に時間がかかるため、エアコンや換気を利用して適切な環境を作ることも重要です。
また、重ね塗りの際は、一度に厚く塗らず、薄く何度も重ねることがポイントです。
特に広い面積を塗装する場合は、スプレーの吹き付け距離を一定に保ち、均等に塗ることでムラを防ぐことができます。一度に多く塗ろうとすると塗料が垂れたり、不均一な仕上がりになりやすいため、細かい調整を行いながら慎重に作業を進めましょう。
さらに、重ね塗りの際には、前回の塗装がしっかりと定着しているかを確認するために、軽くヤスリがけを行うのも効果的です。細かいサンドペーパー(800~1200番)で軽く表面を削ることで、新しい塗料がより密着しやすくなります。
この作業によって、塗装面のザラつきを抑え、滑らかで均一な仕上がりを実現することができます。
また、塗料を重ねる際には、最初に試し塗りをして色の発色を確認することも大切です。特に明るい色や特殊な色を使用する場合、
下地の色によって最終的な仕上がりが異なることがあります。試し塗りを行うことで、必要な塗り回数や仕上がりのイメージを事前に把握できるため、より理想的な結果を得ることができます。
仕上げとして、重ね塗りを終えた後は、完全に乾燥させることを忘れずに行いましょう。乾燥時間が不足すると、塗膜の耐久性が低下し、剥がれやすくなる原因になります。
最終的な仕上げとして、保護剤やクリアコートを薄く塗ることで、光沢を出しつつ耐久性を向上させることも可能です。
このように、適切な方法で染めQを重ね塗りすることで、ムラなく美しい仕上がりを実現することができます。適切な乾燥、薄く重ねる作業、表面のヤスリがけなどを丁寧に行うことで、長持ちする塗装面を作り上げることが可能です。
DIYで失敗しない染めQの選び方
染めQにはさまざまな種類があり、用途によって適した製品を選ぶことが大切です。例えば、レザーシートの塗装には「染めQエアゾール」が適していますが、細かい部分の補修には「染めQペン」や「染めQ原色」などが向いています。
また、大きな面積を塗装する場合はスプレータイプが適しており、細かい部分のリペアにはペンタイプや筆塗りタイプが使いやすいでしょう。
また、塗装する素材によっても適した染めQの種類が異なります。本革、合皮、布、プラスチックなど、それぞれに適した製品を選ぶことで、より長持ちする仕上がりになります。特に本革と合皮では吸収性が異なり、塗料の密着性も変わってくるため、対象の素材に適した染めQを選ぶことが重要です。
布地のような吸収性の高い素材では、色ムラを防ぐために薄く何度も重ね塗りすることが求められます。
さらに、色選びも重要です。塗装後の仕上がりを考え、元の色に近いものを選ぶことで、自然な仕上がりを実現できます。染めQの色見本を活用し、実際のシートや素材と照らし合わせながら最適な色を決めましょう。
もしオリジナルの色を再現したい場合は、異なる色を混ぜて微調整することも可能です。特に白や黒を適切に加えることで、元のシートの色合いにより近づけることができます。
また、耐久性の観点からも選び方を工夫することが重要です。日常的に使用する座席部分や頻繁に触れる箇所では、摩擦に強いタイプの染めQを選ぶと、塗装が長持ちしやすくなります。さらに、塗装後の保護のためにクリアコートやトップコートを施すことで、仕上がりを長期間維持することが可能になります。
このように、用途や素材、耐久性、色の仕上がりを考慮しながら適切な染めQを選ぶことで、より満足度の高い塗装結果を得ることができます。
まとめ:レザーシートを染めQで染める際の重要ポイント
- 染めQを使用する前に、レザーシートの脱脂と表面処理を行う
- 塗装前にマスキングをし、不要な部分への塗料の付着を防ぐ
- スプレーは15~20cm離して吹き付け、均一に塗装する
- 一度に厚塗りせず、次々に重ね塗りすることでムラを防ぐ
- 乾燥時間を24時間以上確保し、塗膜の密着を強化する
- 筆塗りする場合は塗料を薄め、適した筆を選ぶ
- 布地に使用する場合は、噴霧距離と量を調整してムラを防ぐ
- 塗装後は紫外線や摩擦を気にするための保護処理が有効
- ホームセンターや通販で購入できるが、事前の色見本確認が重要
- Qペン染めは細かい補修向きで、スプレーと併用すると効果的
- 劣化を防ぐために、定期的なメンテナンスと再塗装を検討する
- 色選びは元のレザーの色やインテリアとの調和を考慮する
- 仕上げに保護剤を塗布すると、耐久性と光沢が向上する
- 温度や湿度の変化が塗膜に影響を与えるため、環境管理が必要
- 摩耗の激しい部分には、定期的な補修や追加塗装が効果的