こんにちは。 このブログ**『革のある時間』**の管理人、ゆずと申します。
数ある革製品ブログの中から、この場所を見つけてくださり、本当にありがとうございます。 ここは、革という奥深く、魅力的な素材を愛するすべての人と、その素晴らしさを分かち合うための特別な空間です。
25年間の看護師人生、その傍らには、いつも革製品がありました
少しだけ、私の話をさせてください。
実は私、本業では25年にわたり、現役の看護師として医療の最前線に立ち続けています。
人の命の重さと向き合い、一瞬の油断も許されない緊張感の中で過ごす毎日。 その傍らで、静かに私の心に寄り添い、支えとなってくれたのが、様々な革製品でした。
革製品との付き合いは、私の看護師人生そのものと重なります。
新人時代、右も左も分からなかった頃に初めて手にした革の財布。 夜勤のたびにポケットの中で私を励ましてくれた、くたびれた革のキーケース。 そして、数えきれないほどの患者さんとの出会いや学びを記録してきたこの手帳カバーもまた、20年以上を共に歩んできた、かけがえのない「相棒」です。
傷つき、色が変わり、私の手の形に馴染んでいく革の姿は、まるで経験を重ねて成長していく自分自身のようでもあり、その健気な姿に、私は何度も励まされてきました。
大切なものを失いかけた、大きな失敗
しかし、そんな長い付き合いでありながら、私は自分の無知ゆえに大切な相棒を傷つけてしまいます。
ある雨の日、その長年連れ添った手帳カバーを濡らしてしまい、大きなシミを作ってしまったのです。焦った私は、乾いた布で力任せに擦ってしまい、事態はさらに悪化…。革の表面は毛羽立ち、見るも無惨な姿になってしまいました。
20年以上の時を共にした相棒を、自分の手で傷つけてしまったショックと後悔は、筆舌に尽くしがたいものでした。
「もう二度と、こんな悲しい想いはしたくない」 「大切なものを、今度は自分の手で、知識で、守れるようになりたい」
その一心で、私は革の世界をゼロから学び直すことを決意しました。 専門書を何冊も読み漁り、国内外のブランドサイトを翻訳しながら読み比べ、休日には革製品の専門店に足を運んでは、職人さんや店員さんに質問攻めにする日々。
それは、新しい医療技術や看護理論を学ぶのと同じくらいの情熱でした。
このブログを始めた想いと、あなたへの「3つの約束」
探求を続ける中で、私はもう一つの事実に気づきます。 それは、インターネット上には、不正確な情報や、ただ商品を売るためだけの情報があまりにも多い、ということでした。
「あの日の私のように、手入れ方法で迷ったり、製品選びで悩んだりしている人が、安心して頼れる場所を作りたい」
**25年間、患者さんの命に関わる情報を扱ってきたからこそ、情報には絶対の正確さと誠実さが求められることを、私は誰よりも知っています。**その姿勢を、今度は大好きな革製品の世界で活かしたいのです。
それが、このブログを立ち上げた、私の原動力です。
だからこそ、このブログでは、読者であるあなたに**「3つの約束」**を掲げます。
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【正直であること】 私が心から「良い」と感じ、実際に使ってみた製品やサービスだけをご紹介します。メリットだけでなく、デメリットや注意点も包み隠さず、正直にレビューします。
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【正確であること】 感覚や噂話で記事は書きません。ブランドの公式サイトや、日本の皮革産業を代表する公的機関など、信頼できる「一次情報」を必ず確認し、その情報源も可能な限り示すように努めます。これは、25年間医療現場で培ってきた私の根幹です。
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【楽しさを分かち合うこと】 革製品の魅力は、何と言っても「育てる楽しみ」にあります。私自身の革製品のエイジング(経年変化)記録なども通じて、あなたと育てる楽しさ、成功も失敗も、すべて共有していきたいと思っています。
このブログが、あなたが「一生モノ」と呼べる素晴らしいパートナーと出会い、そして愛情を込めて育てていくための、確かな一助となれたなら、これ以上に嬉しいことはありません。
これから、どうぞよろしくお願いいたします。
一緒に、奥深く、美しい革の世界を、心ゆくまで楽しみましょう。
運営者:ゆず